消防通信指令装置
■消防指令台
「高機能消防指令センター」
今日の消防環境は、目まぐるしく変化する情報通信環境、そして消防組織の高度化・大規模化・広域化が進む中、総務省が新たな補助制度として、IT化を実現した指令施設である「高度情報化指令センター」を推進しています。
高機能消防指令センターの新システムは、Web技術を駆使しIT統合化を実現した新たな心臓部を有し、操作性・信頼性・安全性・拡張性を備えた、指令管制システム・消防情報支援システム・モバイル情報端末装置の新シリーズにより構成し、Web統合化による通信指令室から、出先機関・活動車両までのITネットワークを実現させました。
消防通信指令施設とは従来の有線・無線等の指令設備を最新鋭のコンピュータで統合することで、より高度な情報授受活動を可能にし、住民の安全を確保する中枢にあたるものです。
消防活動は、現代の都市形態の複雑化、高齢化の進展等により日々多様化しております。
円滑な消防活動を行うには、迅速で確実な情報授受作業が大変重要になってきております。
施設導入により119番の受信から情報収集・処理・指令業務まで、迅速・確実にサポート致します。
■高機能消防指令センター
主要装置のご紹介
指令台
概 要
119通報の受付、災害通報の覚知、出動車両の自動隊編成、出動指令、現場作戦支援を統括する指令管制操作の主装置部です。指令台は、指揮台機能を
包含し、どの席からも指揮統制を行うことができます。
また、従来機種に比べ、操作性・信頼性・安全性をより向上させるとともに、救急救命率向上などITによる各種支援情報の充実を図っております。
特 徴
○自動出動ディスプレイ・地図用ディスプレイ・IT操作部から構成され、オプションで任意にIT情報端末を拡張することができます。
○IT操作部は、大型の液晶タッチパネルで、自動出動ディスプレイ・地図用ディスプレイ下部の操作部組込み設置型で、角度調整機能を持っています。
○IT操作部では、通信操作の他に車両動態情報のメッセージ表示やCPR検索表示などIT運用が行えます。
○指令台は従来からの直流電源駆動によるシステムで停電時の長時間運用を実現しています。
○災害輻輳時対策として、補助操作部を標準装備し、指令台1台で輻輳時の2事案同時処理に対応できます。
(輻輳時共用モード運用)
○自動出動ディスプレイ制御部の現用予備化により、信頼性、安全性、障害対応の即時性を実現しました。
○自動出動ディスプレイと地図用ディスプレイの融合により、高操作性を実現しています。
・2画面1マウス1キーボード操作
・2画面地図マルチ操作
・2画面地図ワイド操作
AVM
概 要
動態管理端末を一体化した大型ディスプレイ部を備え、T型(AVM)〜U型(GPS)〜V型(カーナビ)への段階的拡張性に富んだ多機能端末で、カーロケーション機能、カーナビゲーション機能などにより、適切な災害地点の把握の他、市町村合併などの広域化や緊急消防援助隊などでの運用が図れます。
特 徴
○車両設置場所のスペースを考慮し、A型(小型画面)とB型(大型画面)の2タイプを準備しました。
○作業手袋をしたままで操作可能なワンタッチ登録ボタンを装備しました。
○広域災害に強い自営網である消防・救急用無線を基本としつつ、DoPa(オプション)の併用運用も実現しました。
○V型(カーナビタイプ)を含む全てのモデルは、署所での常時給電を不要とし、且つ、端末電源ONにより約10秒程度での装置起動を実現しました。
○端末に実装する各種データはオンラインにより保守することができます。
○V型(カーナビタイプ)は、県内又は全国(緊急消防援助隊用)の道路地図を実装し、効果的な運用ができます。
○U型(GPS)は、住宅地図情報を保有し、自位置情報を地図上に表示し、効果的な運用ができます。
○T型(AVM)は、指令台の指令操作と連動し、地図付指令伝送情報として、災害地点付近の地図情報を画面に表示し、効果的な運用が出来ます。